うさぎの古い日記

友人が、芦屋に家を建てたと言うので、昨日の夜、遊びに行ってきた。実際には、友人のお父さまが建てた家なのだが、平日は友人が一人で暮らしている。

目の前に、砂浜があり、海がひろがっている。波の音を聞きながら眠ることができる。なんて素晴らしい環境なのだ。海側ながら「芦屋」と言う響きが、やはり良い。

彼女の家のダイニングから外を見ると、こんな景色だ。

実は、この友人は、１５年近くに渡って、闘病生活をしている。

それ以前は、ハワイに留学し、海外を飛び回っていた。一人で、どこへでも出かけるし、バイタリティーにあふれていた。ハワイ留学中に知り合ったスイス人の彼と結婚する予定で、彼が日本に来たときは、私も会ったことがある。

その彼女が、突然、みんなの前から姿を消した。病気のためだった。仕事も辞め、恋愛も捨て、治療に専念している。

ここ数ヶ月は、体調が良いので、こうして私も会いにいくことができるが、体調が悪くなると、一人で起き上がることさえできない。お母さまが付きっ切りになるのだ。

かなり厳しいことだと思うが、それを承知で、彼女に聞く。「ご両親がいなくなったら、どうするつもりなの？」と。今のところ、彼女から明確な答えは聞けていない。「どうなるんやろねぇ。」と言葉を濁す。

「それまでには、病気を治すから。元気になるから。」と言う返事が聞きたくて、嫌われるのを承知で、何度でも聞く。「治す」と言ったからって、治らなくても、責めたりしないよ。

「ご両親がいなくなって、姉妹もあなたにかまっていられなくなったら、私がいるよ。」そう言いたいけど、本当に昔のように元気になってほしいから、今は言わないでいる。

私って、つくづく意地悪なやつだ。

あなたにおススメの記事