うさぎの古い日記

いよいよ、最終日。明日の朝には、帰国の途につく。

今日の予定は、朝から、カリブー鑑賞。セスナで、野生のカリブーやバッファローを探しに行く。この飛行機嫌いが、何にチャレンジしているんだか。何か自棄になっているのだろうか。


４人も乗ればギューギューのセスナだ。

セスナは、とても揺れる。操縦士は慣れているから、機体を斜めにして、楽しむように、カリブーやバッファロー、へら鹿を探してくれる。私は、ひぇ〜！ひゃあ！と心の中で叫ぶだけ。でも、ここまで来たんだ。この美しい真っ白な世界に墜落して死ぬのなら、それも良いか・・・と思ったりした。

(眼下には、こんな景色が広がっています。)

カリブーの群れを発見し、その湖の上に着陸。カリブーとの距離は、約１００ｍ。カリブーの群れは、ずっとコチラを見ている。そこで、飛行機に酔ったため、ゲーゲーする私。カリブーを前にして、鬼太郎バッグのお世話になるなんて。傍には、カッコイイ操縦士さんもいるのに。つくづく、自分が情けない。

そうそう。このセスナに乗る前に、私の不注意で、ニコちゃんを落としてしまった。レンズの根元から、バキッと折れてしまった。破片は、そのあたりに散らばっている。セスナに乗る時間が近付いていた。この日は、コンデジを部屋に置いてきたため、写真を撮ることを諦めて、セスナに乗った。

乗ってから、あれこれ触って、もう一度、レンズをつけたけど、やはりシャッターは切れなかった。しつこいようだが、また、レンズを外して、今度は方向を合わせて、つけてみた。レンズが落ちないように、手で支えながら、シャッターを押すと、なんと！シャッターが切れたのだ。カメラって、どういう仕組みになっているのかわからないが、なんてラッキーなんだろう。おかげで、カリブーの写真も、しっかり撮れた。

カリブー鑑賞が終わり、少し町をウロウロしてみた。観光局で１ドルを払い、北緯６０度を越えた証明書を発行してもらった。

その後、タクシーで「ブルックス・ビストロ」と言うお店へ、昼食に出かけた。やっぱり、カリブーステーキとアークティクチャー。それに、なんでこんなに山ほど、フライドポテトがついてくるんだ。

（カリブーのステーキです。すごい分厚さでしょ。）


（北極イワナのステーキ。おなかは、あまりすいてないって言ったのに・・・。）


（ブルックス・ビストロの外観です。）

とても明るいマダムが一人でお店を切り盛りしているため、飲物をオーダーすると「そこの冷蔵庫から勝手に出してちょうだい」なんていわれる。

帰りには、お土産を買いにスーパーやショッピングモールに寄る。しかし、悲しいことに、メープルシロップ関連商品と鮭以外のものは、なんにも無い。お土産を選ぶのが、こんなに大変だなんて、今までに無い経験だな。

ホテル近くの「ブラックナイトパブ」に寄り、部屋に戻る。友人は、今夜もオプションでオーロラ鑑賞に行くと言っている。「初日より、もっとすごいオーロラが見たいねん」と言う。完全に、オーロラ贅沢病にかかっているようだ。今日は、時折雪も降っているし、曇り空だったから、オーロラは期待できないと決めた私は、一人静かに、日本に向けてハガキを書いた。

（ブラックナイトパブの外観です。）

初日に、すごいオーロラが見えたし、流れ星も、たくさん見た。星空が、手でつかめそうに思うほど、近くに感じた。それだけでも、ここまで来た価値があったと思うんだけどな。

思い思いの行動をとりながら、最終日も終わってしまった。

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