うさぎの古い日記

今日は、お給料日。
父と食事に行こうと決めていたので、早めに帰宅。
食事に行ったお店は、ベーカリレストランの [サンマルク]:http://www.saint-marc.co.jp/saint_main/i.html の甲子園店。
焼きたてパンの食べ放題は、ご存知の方も多いだろうが、今日初めて、父を連れて行った。
北の国からコースのハガキが届いてから、ずっと気になっていたのだった。

ピアノの生演奏があったり、数多くのナイフとフォークが並んだりで、緊張する父。ナイフとフォークを慣れない手つきで操り、カチャカチャと音を立てながら食べる。「どんくさいなぁ」と、最初は、心の中で舌打ちした。

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しばらくの間、父を見ていると、涙が出てきた。不器用ながらも、美味しそうに食べている父。お箸がほしいよね。お箸の方が食べやすいもんね。でも、私が連れてきてくれたから、頑張っているんだよね。

父が若いころは、私が幼かったため、始末して生活しなければいけなかったのだろう。そう。我が家は貧乏だった。（今も、あまり変わらないが・・・）

ナイフとフォークで食事をする機会なんて、誰かの結婚式くらいしかなかったのだろう。

それでも、私には、ナイフとフォークに慣れるチャンスをたくさん与えてくれた。
お箸を、正しく持てるように育ててもらった。

そんなことに気がついて、今度は、心の中で「ありがとう」と手を合わせる。

食事の味よりも、満足そうな父の笑顔に満たされた、幸せなひとときだった。

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