うさぎの古い日記

酔った時の出来事を、素面の時、すなわち普段は忘れているのに、酔うと思い出したりする。同じようなシチュエーションになると、無意識のうちに記憶が蘇るのだろうか。

今朝、出勤して蘇った、先週の出来事。

２年ほど前、ある会社の社長から、会社を解散しようか？と相談を受けた。ご随意に・・・としか返事ができない。解散から清算結了までの流れを説明したが、その後、解散の話しは出なかった。
今年の初めに、お目にかかった時「明日、病院や。イヤやなぁ。」とおっしゃる。念のため「大事では無いんですね？」と確認すると、検査入院とのことだった。
そして先週、その社長から電話があり「会社、解散しようと思う。」・・・事情を聞くと、「実は、わし、癌や。もう、あかん。」とおっしゃる。
この社長には、北海道から大阪へ来て、３０年以上、一緒に会社を経営してきた弟さんがいる。夫唱婦随ならぬ、兄唱弟随のような関係。
その弟さんには「明日、話しする。」とか。こんな大切な話しを、弟さんより先に聞いて良いのだろうか？と思った。
そして、２年前のあの日から、ずっと一人で耐えていたのだろうか？と思うと、胸が苦しくなった。

今朝、思い出して、気になりつつ、一日が過ぎてしまった。「弟さんとのお話しは、いかがでしたか？」・・・電話を入れる勇気もなかった。

こんなことで涙を流している私。まだまだ甘いのかな。

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