手抜き日記。

うさぎ

2005年10月25日 22:33

かなり前になるが、日経新聞の夕刊に興味深い記事が載っていた。

今日の日記は、脳科学者・茂木健一郎さんが書かれた記事からの抜粋。

日記のネタも思い浮かばないほど、忙しかったため、手抜きでお許しを。
現代の科学では、意識の中で感じる様々な質感を「クオリア」と言う。ここ10年、脳科学の急激な発展により、いよいよ人間の意識も、その探求の対象になってきた。世界的に「クオリア」をはじめとする意識の問題に科学的方法論で取り組もうという機運が高まってきている。

クオリアは科学的テーマとしては難解だが、私たちには身近な概念でもある。味覚の秋。新しい食べ物を口にする時のワクワクする感覚は、新しいクオリアとの出会いでもある。

京都の有名な料亭で初めてすっぽん鍋を食べた時には、未だ口にしたことがないクオリアに胸を躍らせた。魚でもない、獣でもない。まさに異次元としか表現のしようのない滋味は、記憶に鮮明に焼きついている。

身体の維持、成長に様々な栄養素が必要なように、私たちの脳が育っていく上でも、さまざまなクオリアとの出会いが必要である。インターネット全盛の今日だからこそ「本物」を体験することが大切になる。

高価なもの、高級なものだけが本物のクオリアなのではない。さわやかな秋の一日、身近な雑木林をのんびりと歩けば、他の体験では得られないようなクオリアが得られる。ふと見上げた夕方の空にかかるあかね雲は、どんなに豪華な宝飾品よりも、見る者に感銘を与える。

心をゆさぶるクオリアが、日常のあらゆる場面に存在している。その恵みに気付くことは、人生を豊かにしてくれる。

クオリアに満ちた私たちの意識は、脳の中の一千億の神経細胞の活動から、どのように生み出されてくるのか?この人類にとっての究極の謎に、これからも取り組んで行きたいと思う。

この記事の感想。
1.すっぽんは、まだ食べたことがないので、食べてみなきゃ!
2.脳の奥の奥の真髄や、無意識の中の意識は、探求しないでほしいような気がする。悪いことばかり考えている心の中を見透かされているような気がするから?とんでもない!空っぽなのが、バレるからだよ。
3.新たなクオリアを求める気持ちは、いつまでも失いたくないな。
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